アーチファクトとは

アーチファクトとは

アーチファクトには、撮影時に発生するものと、再構成時に発生するものの2つのパターンが存在し、どちらもCT画像に映し出された散乱線やノイズのことを差します。アーチファクトの影響が大きくなると、正しく計測できなくなったり、ポリゴンデータへの変換時に反映されてしまったりするため、撮影時に発生を防ぐことが重要になります。発生する原因は材質によるものや、スキャンのパラメータ設定、設備の劣化など様々で、軽微なアーチファクトであれば再構成処理の際に補正できるものも存在します。

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1. メタルアーチファクト

【原因】
主に比重の大きい金属を撮影した場合に、散乱線が原因となって発生します。金属部分を中心に放射状にアーチファクトが現れます。

【対策】
金属フィルターを使い軟X線成分をカットします。

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2. リングアーチファクト

【原因】
主に検出器の感度ムラが原因となって発生します。同心円状にアーチファクトが現れます。

【対策】
スキャン前に検出器のキャリブレーションを行います。また、GE独自仕様のディテクターシフト機能を用いて感度ムラを無くします。

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3. フェルドカンプアーチファクト

【原因】
サンプルの平面を光軸方向に対し水平に設置に設置した際に発生します。スキャン範囲の上下端に水平面があるほど顕著です。これにより本来ある形状が観察出来なくなります。

【対策】
水平面が生じないようサンプルを斜めにセッティングします。その際、水平面がコーンビームと同じ角度にならないようにします。

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4. アンダーサンプリングノイズ

【原因】
イメージ数不足(360度の分割不足)により発生します。スキャン範囲の外側になるほどノイズが増し分解能が低下します。

【対策】
スキャンしたいサンプルの範囲ピクセル数の1倍‐1.5倍程度の数にイメージ数を増します。

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5. ポアソンノイズ

【原因】
主に透過不足により発生します。透過厚のある部分の内部情報が潰れ外部にノイズが発生します。

【対策】
十分な透過エネルギーに引き上げるか、検出器の露光時間を伸ばします。それでも不十分な場合にはFDD(光源-検出器間距離)の変更や装置の変更を行います。