ボリュームデータ(CTデータ)の確認方法

ボリュームデータとは

ボリュームデータとは

ボリュームデータとは3Dデータの一種で、オブジェクトの外側の形状だけを面の集合体で表現したメッシュデータとは異なり、内部の情報を含むオブジェクト全体をボクセル(ボクセルの詳細はこちら)によって構成したデータになります。
ボリュームデータを一般的なCADソフトやWindows標準の3Dビューアーで開くことはできないため、閲覧・編集には専用のソフトウェアが必要になります。

ボリュームデータの展開方法

ボリュームデータの展開方法

JMCでは、CT業界で多く使用されているVolume Graphics社製の解析ソフト『VGSTUDIO MAX』でボリュームデータの観察・解析を行っています。
ボリュームデータの閲覧を目的とされるお客様には、Volume Graphics社が提供する無償ビューアーソフト『myVGL』の利用を推奨しています。myVGLは多機能で、閲覧だけでなく、簡易的な寸法計測、角度測定、断層画像の出力(JPEG、BMP、TIFF)なども可能です。
また、VGSTUDIO MAXで設定した解析結果や測定結果を閲覧することもできるため、JMCでもデータ納品時に利用をおすすめしています。

データの見かた

3Dビュー、断面ビュー(XYZ方向) での観察を行います。読み込ませたボリュームデータは、ボクセルサイズ(解像度)刻みで断面をスクロールして観察することが可能です。
また、3Dビューでもオブジェクトをクリッピング(切断)することができるため、例えばパイプ形状の内部の状態を三次元で確認するなど、外観からは検出することが難しい欠陥を、容易に観察することができます。