活用事例
鋳造品の非破壊検査
鋳巣を可視化する
撮影装置:phoenix v│tome│x c450
試料寸法:180 × 69 × 109 mm
試料材質:アルミニウム合金
スキャン時間:60 分以内
ボクセルサイズ:133μm
活用事例
撮影装置:phoenix v│tome│x c450
試料寸法:180 × 69 × 109 mm
試料材質:アルミニウム合金
スキャン時間:60 分以内
ボクセルサイズ:133μm
鋳巣
鋳巣とは、鋳物の内部にできた空洞のことを言い、代表的な鋳造欠陥の一つです。鋳巣解析を行い鋳巣を可視化することで、検査工程を短縮し生産性の向上と品質の安定化を実現します。
Issue
鋳造製品の鋳巣やピンホールといった内部欠陥を確認したいが、従来の検査手法では時間がかかり過ぎていました。また、製品を破壊せずに確認を行うことが課題でした。
鋳造品内部の鋳巣やピンホールの確認には、製品をフライス盤やマシニングセンタで切削した後、断面を目視や浸透探傷試験で検査する必要がありました。このため一つの製品の検査に大きな労力を要し、多数の検査を同時に行なうことは困難でした。
CTスキャナは、破壊することなく製品内外の全形状を取得するため、短時間で鋳巣の位置や大きさを確認することが出来ます。また専用ソフトウェアで解析を行うことで、内部に含まれる空洞を検出してリスト化したり、サイズごとに色分けして可視化するなど、内部品質の定量的な検査に役立てることが可能です。