活用事例
設計値・測定値の比較
インテークマニホールド
撮影装置:phoenix v│tome│x c450
試料寸法:146 × 207 × 87 mm
試料材質:アルミニウム合金
スキャン時間:60 分以内
ボクセルサイズ:160μm
活用事例
撮影装置:phoenix v│tome│x c450
試料寸法:146 × 207 × 87 mm
試料材質:アルミニウム合金
スキャン時間:60 分以内
ボクセルサイズ:160μm
Issue
内部形状の表現に中子を使用する砂型鋳物は、製造時の中子のずれや傾きによって製品の肉厚に影響を与えてしまう可能性があるため、従来は超音波測定機によって部分的な測定を行っていました。これに対してより定量的な検査を実施するため、従来の非接触三次元測定機や3Dデジタイザでは難しかった、製品の内部形状に対しての設計値と実測値の寸法比較を行うことが目的でした。
CTスキャナは製品を透過する性質を持つX線を利用するため、非破壊での内部形状測定を実現します。これによって、従来は困難であったウォータージャケットや、パイプなどの形状についても形状測定を実施することが可能になりました。
また今回測定を行ったマニホールドの場合、断面で確認することで、容易に製造時の中子ズレを検証することが可能です。
スキャンによって得られた3Dデータを、設計値である3D CADデータと重ね合わせて比較し、誤差を可視化しています。このときの設計値としては、IGESやSTEPといったCADの中間ファイルや、ポリゴンデータであるSTLなどを利用することができます。
比較した結果は、誤差を色で示したカラーマップで視覚的に表現したり、任意の場所を切り出して断面で確認することが可能です。