活用事例
ステッピングモーターの
非破壊検査
試料寸法:41 × 50 × 64 mm
▼ v│tome│x m300
スキャン時間:1 時間以内、
ボクセルサイズ:23μm
▼ v│tome│x c450
スキャン時間:10 分以内、
ボクセルサイズ:86.3μm
活用事例
試料寸法:41 × 50 × 64 mm
▼ v│tome│x m300
スキャン時間:1 時間以内、
ボクセルサイズ:23μm
▼ v│tome│x c450
スキャン時間:10 分以内、
ボクセルサイズ:86.3μm
Issue
このような部品は通常分解して検査を行いますが、組み立てられた状態で勘合やコイルの状態を確認したい場合、CTスキャンによる非破壊検査が有効です。
モーターの大部分は鉄や銅、または磁石で構成されており、低出力のCTでは透過することができません。そのため、今回はマイクロフォーカスCT(phoenix v|tome|x m300)およびミリフォーカスCT(phoenix v|tome|x c450)の両装置から得られたデータを用い、モーター内部の構造を捉えます。
CT装置において出力と解像度はトレードオフの関係にあります。m300は解像度に優れており、高い分解能での観察が可能です。また、c450はm300を超える高エネルギースキャンが可能で、透過しにくい箇所でも鮮明なデータが得られます。
透過する厚みの薄いコイル部分において、m300では配置や巻数を観察することが可能です。一方、c450では分解能が劣るため、形状や巻数といった詳細な観察は困難になります。
エネルギー出力で劣るm300では、透過厚のある部分で透過不足によるノイズが発生し、鮮明な画像が得られませんでした。高エネルギーを照射可能なc450では充分に透過できているため、ノイズの少ない画像を得ることができました。
m300では、ローターとマグネット部分にノイズがのっており、区別が困難でした。c450では全体のコントラストが明瞭になり、マグネットも識別できましたがステーターの小歯の識別は難しくなりました。