活用事例

活用事例

車載用距離センサーの
非破壊検査

試料寸法:X145mm Y100mm Z60mm
ボクセルサイズ:全体撮影55μm、モーター観察20μm、基板観察20μm

車載用距離センサーの非破壊検査

Issue

完成品を非破壊で観察したい

車載用距離センサーは、ADAS(先進運転支援システム)において重要な役割を果たし、事故防止や安全性向上に貢献しています。
その方式も、カメラ、超音波、ミリ波レーダー、LiDARなど様々な形で進化を遂げ、今や自動車の性能に関わる重要な部品となっています。
CTスキャンを用いることで、非破壊で他社品の調査や、不具合原因調査、設計の最適化を行うことが可能になります。

Point 01

樹脂・アルミで覆われた製品内部を観察

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データ上で断面をスクロールさせるか、3次元ビュー上で外装をクリッピングすると、基板やモーターが内蔵されていることが分かります。

材質の比重・密度によりコントラストが変化するため、この事例では、樹脂・軽金属・重金属を個別に識別して観察することが可能です。

Point 02

内部の「モーター」を非破壊検査

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車載距離センサーでのモーターの役目には、「センサーやカメラの位置の調整」というものがあります。

モーターが軸ズレを起こしていると、センサーやカメラの位置が意図せぬ方向にズレてしまい、周囲の環境を正確にスキャンできない不具合を発生させることがあります。

断面をスクロールさせることで、モーターの巻線の巻数を数えたり、絶縁の有無をチェックできます。

Point 03

内部の「基板」を非破壊検査

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基板には、コネクタが半田付けされており、そのボイドまで観察することができています。

車載部品は振動や熱にさらされるため、電気的信頼性だけでなく、ボイドによる機械的強度の低下も懸念されます。

不具合原因の調査にも役立てられますが、試作段階においても、振動試験前後でCT画像の比較を行うことで、有益なデータを得られます。