概要概要
ミリフォーカスCTスキャナphoenix v|tome|x c450は、アルミニウム鋳造製品や小型鋳鉄製品、大型の樹脂製品などを主な撮影対象としています。ナノ、マイクロフォーカスCTスキャナと比較すると出力が高く(最大 1,500W)、またX線管最大電圧は450kVとX線の透過力も高いため、ある程度の厚みを持った金属・樹脂でも撮影に適しています。
検出器はフラットパネルディテクタ(FPD)とラインディテクタアレイ(LDA)の両方を搭載することができます。短時間で効率的に撮影を行うときはFPDを使用し、アーチファクトの少ない断層画像を撮影したいときはLDAを使用するなど、使い分けることが可能です。
またオプションで散乱線補正システムのscatter|correctを搭載可能です。
phoenix v|tome|x c450フェニックスヴィトムエックスシー
X線管タイプ | ミリフォーカス・クローズドチューブ ISOVOLT 450 M2/0.4-1.0HP |
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最大管電圧/最大出力 | 450 kV / 700W - 1,500 W |
フォーカススポット径 | 0.4 mm(最大出力 700 W) 1.0 mm(最大出力 1,500 W) |
X線管と検出器の距離 (Focus detector distance: FDD) |
1,300 mm [scatter|correct搭載オプション] 1150 mm |
X線管と試料の距離 (Focus object distance: FOD) |
650 - 950 mm [scatter|correct搭載オプション] 500 - 800 mm |
ボクセルサイズ範囲 | 100 - 146 μm [scatter|correct搭載オプション] 87 - 139 μm |
倍率 | 1.37 - 2 倍 [scatter|correct搭載オプション] 1.44 - 2.3 倍 |
空間分解能 | 2.5 lp/mm at 130 μmボクセル(ASTM E 1695準拠) |
最小検出能 | 100 μm |
測定精度 | 20 + L / 100 μm(VDI 2630-1.3ガイドライン準拠) |
検出器 | フラットパネルディテクタ(FPD) ハイコントラストGE DXR 250ディテクタ、受感範囲 400 x 400 mm 2,000 x 2,000 ピクセル(4メガピクセル)、ピクセルサイズ 200 μm ラインディテクタアレイ(LDA) 受感範囲 820 mm、2,050ピクセル、400 μmピッチ |
最大スキャン範囲 | 500 x 1,000 mm(270 x 1000 mm scatter|correct) |
最大試料重量 | 50 kg |
マニピュレータ | 高精度花崗岩ベースマニピュレータ 2軸(R,Y)、マニュアルZ軸(300mm) |
装置サイズ | 2,310 x 2,750 x 2,870 mm(コンソールを除く) |
装置重量 | 15,000 kg 以下 |
ソフトウェア | phoenix datos|x (日本ベーカーヒューズ株式会社(旧GE)製CTデータ取得・再構成ソフトウェア) |
ミリフォーカスCTの活用事例ミリフォーカスCTの活用事例
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直列6気筒シリンダーヘッドの
リバースエンジニアリング-
- 撮影装置
- phoenix v│tome│x c450
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- 試料寸法
- 700mm × 165mm × 108mm
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- 試料材質
- アルミ鋳物および鉄のインサート部材
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- スキャン時間
- 1時間程度
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- ボクセルサイズ
- 146μm
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HV車用バッテリー(ニッケル水素電池)の非破壊検査
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- 撮影装置
- phoenix v│tome│x c450
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- 試料寸法
- 320 × 805 × 190 mm
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千手観音像の非破壊検査
文化財の秘密を究明する-
- 撮影装置
- phoenix v│tome│x C450
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- 試料寸法
- 280 × 174 × 552 mm
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- 試料材質
- 木材・鉄
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- スキャン時間
- 33 分(11分×3スキャン)
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- ボクセルサイズ
- 139μm
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