産業用CTを利用するには
CTスキャナを利用する方法の1つは、装置を自社で購入することです。国内で産業用X線CTスキャナの製造・販売を行っている企業は複数あり、検査・測定を行いたい製品・対象物に合わせてCTスキャナのタイプを選ぶことが出来ます。ただし、産業用CTスキャナの価格は精度・透過力が低い装置でも数百万円、高精度な装置だと数千万から数億円程度です。このため、試験的に数サンプルのみを撮影したり、さまざまな大きさ・目的の試料を検査するには、装置購入は現実的な選択肢ではありません。トータルコストを抑えて産業用CTスキャナを利用するには、研究機関・企業などが提供する受託サービスを活用する必要があります。
装置製造・販売メーカーのうち、数社は受託サービスを行っております。 また、受託サービスを専門に行っている企業や工業試験場・産業技術センターも選択肢としてあります。測定を行いたい製品・対象物のサイズ、CTスキャナのタイプ、納品のタイミングによってこれらの中から最適なサービスをお選びいただくことになります。