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装置導入のお知らせTOPICS一覧2020年4月15日

最新ミリフォーカス産業用CTを追加導入、サービス体制を強化

ミリフォーカスCTによるスキャンサービスミリフォーカスCTによるスキャンサービス

コンセプトセンター(長野県飯田市)にミリフォーカス産業用CT『phoenix v|tome|x c450』の3台目を追加導入し、2020年6月1日より本格稼働を開始いたします。
今回導入する『phoenix v|tome|x c450』は、既に導入している同機種の最新型であり、次世代検出器『Dynamic41|200』を始めとした最新オプションを搭載しています。今回の設備導入によって、測定キャパシティが強化されるだけでなく、鋳物を始めとした金属部品の測定能力の向上を実現し、これまで以上に詳細な鋳巣やボイド、クラックなどの検出が可能になります。

【導入設備概要】
名 称:phoenix v|tome|x c450
X 線管:450kV ミリフォーカス
検出器:Dynamic41|200(2,048×2,048画素、ピクセルサイズ200μm のフラットパネルディテクタ)
備 考:scatter|correct(散乱線補正システム)を搭載、VDI2630 規格に準拠した測定精度
稼働開始:2020年6月1日

【Dynamic41について】
Dynamic41シリーズは、GE社の次世代産業用X線フラットパネルディテクタ(面状検出器)です。Dynamic 41|200は、400×400 mmの検出領域と200μmのピクセルサイズで、優れた画質と検出速度の向上を両立しています。また従来よりも感度が高くなったことで、より低出力でスキャンを行うことが可能です。

詳細スペックは以下の通りです。

phoenix v|tome|x c450フェニックスヴィトムエックスシー

X線管タイプ ミリフォーカス・クローズドチューブ
最大管電圧/最大出力 450 kV / 1,500 W
フォーカススポット径 0.4 mm(最大出力 700 W)
1.0 mm(最大出力 1,500 W)
フォーカスディテクタ距離
(Focus detector distance: FDD)
1,300 mm
ボクセルサイズ範囲 100 - 146 μm
倍率 1.37 - 2 倍
空間分解能 2.5 lp/mm at 130 μmボクセル(ASTM E 1695準拠)
測定精度 20 + L / 100 μm(VDI 2630-1.3ガイドライン準拠)
検出器 フラットパネルディテクタ(FPD)
Dynamic41|200 ディテクタ、受感範囲 400 x 400 mm
2,048 x 2,048 ピクセル(4メガピクセル)、ピクセルサイズ 200 μm

ラインディテクタアレイ(LDA)
受感範囲 820 mm、2,050ピクセル、400 μmピッチ
マニピュレータ 高精度花崗岩ベース2軸マニピュレータ 2軸(R,Y)、Z軸(300mm)、X軸(オフセット軸)
最大スキャン範囲 500 x 1,000 mm(270 x 1000 mm scatter|correct)
最大試料重量 100 kg
フォーカス試料間距離
(Focus object distance: FOD)
650 - 950 mm
装置サイズ 2,310 x 2,750 x 2,870 mm(コンソールを除く)
装置重量 15,000 kg
ソフトウェア phoenix datos|x (GEセンシング & インスペクション・テクノロジーズ
株式会社製CTデータ取得・再構成ソフトウェア)
対応モジュール オートROI、セクタスキャン(ハーフスキャン)、ファストスキャン、マルチスキャン、マルチボリューム再構成、自動幾何調整、ビームハードニング校正、リングアーチファクト軽減、オブジェクト調整