プレスリリースTOPICS一覧2021年9月15日
八十島プロシード株式会社・原田車両設計株式会社と3Dプリンターによる高レベルなものづくりを目指す協業プロジェクト「3D innovation Hub」を発足
株式会社 JMC(神奈川県横浜市、代表取締役社長兼 CEO:渡邊 大知)は、八十島プロシード株式会社(兵庫県神戸市、代表取締役社長:伊藤 由香)、原田車両設計株式会社(愛知県みよし市、代表取締役:原田 久光)と、国内トップクラスの設備を有する設計・製造集団として 3D プリンターの更なる啓蒙と市場開拓を進めていくための協業体制を確立することで合意いたしました。
【JMC Lab開設の背景】
昨今、 医療技術はめまぐるしく進化し、 日々新しい治療法が確立され、 同時に手技のトレーニングといった教育にも新たなニーズが生まれています。 JMCはそれらニーズに対して、 3Dプリンターという最先端技術を核とした『ものづくり』によって、 各手技に最適化したシミュレーターの開発をサポートしてきました。 お客様の求めるものを実現すべく、 あらゆる可能性を検討し、 最適解を導き出す企業であるJMC。 その強みをさらに強化するべく、 『JMC Lab』ブランドを立ち上げました。
1.ものづくり分野の3社協業体制の発足
JMC、八十島プロシード、原田車両設計(以下:協業 3 社)はともに 3D プリンターを用いた設計・開発・生産を通じて、お客様の要求する製品を提案するリーディングカンパニーを自負しておりますが、近年、製品に対する要求の高度化・スピード化・多様化が進むなか、新たな領域において自他のリソースにとらわれず、幅広い選択肢をお客様に提案することを模索しておりました。本取り組みでは協業プロジェクト「3D innovation Hub」を発足し、3D プリンター出力全般、とりわけAdditive Manufacturing(注)の国内での啓蒙を進めるうえで課題となっている具体的なプロダクトの提案や、早期の製品化のため、新領域のビジネスに関しては従来の枠にとらわれない実務面での協業を進めます。
協業 3 社の保有する 3D プリンターは合計で 47 台に達し、樹脂・金属の様々な造形方式において、設計・造形対応が可能となります。当社は 3D プリンター黎明期から蓄積した技術、厚い顧客層と産業用 CT を用いた解析を得意とし、八十島プロシード株式会社は切削事業に 3D プリンターを応用し、航空分野・医療分野へと事業のフィールドを広げております。また、原田車両設計株式会社は優れた設計提案力で大手自動車メーカー、重工系メーカーからの信頼を獲得しております。協業 3 社がそれぞれの特長を活かしながら、3D プリンター業界での横断的組織として機能することで、設計・製造・品質保証における各社の強みを活かした強力な受託製造の体制を構築し受注獲得機会の増大を進めるとともに、新たな材料、新たな設備の共同開発を進め、3D プリンター業界の活性化を目指します。
プロジェクト WEB サイト: https://3dih.jp/
(注)Additive Manufacturingとは
3Dプリンターによる積層技術は、これまで「Rapid Prototyping(高速試作)」と呼ばれてきました。しかし近年の積層技術の進歩によって、試作用途に留まらず、3Dプリンターで最終製品を製造するという考え方が普及し始め、「Additive Manufacturing(付加製造)」という言葉に置き換わりつつあります。「Additive Manufacturing」とは、3Dデータを参照して、素材を積み重ねて形をつくる製造方法であり、その強みを生かすためには、従来の素材を切削する「除去加工」や、素材を変形する「塑性加工」とは全く異なる設計思想を要します。当社では、20年以上取り組んできた積層技術のノウハウを活用し、設計段階からの支援を行うことで、新しい生産技術を顧客に提供していきます。
2.協業体制の目的 -以下の項目を実務レベルで相互補完-
① 新領域での3Dプリンター製品の設計・試作・生産
② 新領域での産業用CTを用いた開発および品質担保・解析
③ 製品開発フェーズに沿った3Dプリンター活用方法と造形品の提案
④ 既存市場にない樹脂・素形材による造形への取組み
⑤ 3Dプリンターに関する保守・点検の請負
3.今後の方針
協業 3 社では、EOS ジャパン社を始めとした装置メーカーとの技術交流や、素材メーカーとのタイアップによる新たな造形素材の検討などを通じ、高レベルなものづくりを行い、自動車分野や航空・宇宙分野での採用をにらんだ提案など、3D プリンター製品の使用領域拡大を目指します。既存の 3Dプリンター製品に対する概念を超えるべく始まった協業 3 社の活動にご期待ください。
なお、当社では期初に掲げた「Cross-functional&提案力」の具体化に向けた活動として、協業による成果を加速させ、中長期にわたる成長を確実なものとしてまいります。
4.イベント情報
本プロジェクトに参画する各社のキーマンが集い、プロジェクトの狙いや現状の 3D プリンター業界について熱く語るトークイベントを開催いたします。オンラインでご視聴いただけますので、ぜひご参加ください。
タイトル:3社が切り拓く 3D プリンティングの可能性
パネリスト:八十島プロシード株式会社 専務取締役 河野浩之
原田車両設計株式会社 執行役員 新垣龍太郎
株式会社 JMC 代表取締役 渡邊大知
日時:2021 年 10 月 20 日(水)15:00~16:20(終了予定)
視聴方法:WEB ブラウザ視聴もしくは ZOOM
料金:無料
お申込み:https://3dih.jp/(事前登録制)
【八十島プロシード株式会社 概要】
1937年7月大阪にて創業し、高機能樹脂材料の部品・生産治工具等の切削加工事業と中間素材販売事業を主に展開。2011年にはEOS社製のナイロン造形機を導入し、現在は神戸を3Dテクノロジー拠点として30台以上のハイエンドプラスチック造形機と3Dスキャナー、CTスキャナーを駆使し、データ作成から3Dプリンティング・検証まで一貫したサービスを提供。長年培った切削加工技術と最先端の3Dテクノロジーを掛け合わせた技術を活かし、樹脂加工のスペシャリストとしてあらゆる業界の製品開発及び生産現場への貢献を目指している。
所在地:神戸市中央区港島南町3丁目2-11
代表者:代表取締役社長 伊藤由香
設立:1949年9月12日
資本金:30百万円
売上高:6,147百万円(2021年3月期)
従業員数:166名(2021 年4月)
事業内容:スーパーエンプラ及びエンプラの切削機械加工品販売及び中間素材販売
3Dプリント出力、3Dスキャニング、3Dデータ作成、リバースエンジニアリング受託サービス
U R L: https://www.yasojima.co.jp
【原田車両設計株式会社 概要】
自動車部品開発を受託開発することを目的に1998年に設立。創業よりワイヤハーネス、シートドア機能部品開発等を社内開発するために、CATIA-V5:36ライセンス、Solid Works:10ライセンス、ケーブリング/ワイヤーハーネスデザイナー:3ライセンスを有し、先端モビリティー開発に取組んでいます。製造部門と連携し設計からモノづくりまで一貫して対応できる体制を構築、2007年にEOS社製 3Dプリンターを導入し、現在はプラスチック造形機3台、金属造形機1台を所有して国内初のAMQを取得、試作開発・小ロット量産に対応。現在は、航空機用シート部品の量産、小型EV開発、自動運転車両、ロボット等多岐に渡る開発を行っている。
所在地:愛知県みよし市三好町中島24中島ビル
代表者:代表取締役 原田久光
設立:1998年6月1日
資本金:30百万円
売上高:1,250百万円(2021年5月期)
従業員数:98名(2021 年4月末)
事業内容:制御開発(ソフトウェア)/設計・開発(自動車部品、航空宇宙部品、福祉医療機器)
設計請負(開発委託)/3Dプリンター製品・車両・部品製造(試作・量産・品質保証)
U R L: https://www.hvd.co.jp
【当社概要】
1999年、 光造形方式の3Dプリンターを導入して製造業に参入。 3Dプリンター出力による部品製造の事業規模が拡大する中、 2006年に有限会社エス・ケー・イーを吸収合併し、 砂型鋳造法による鋳造事業をスタート。 3Dプリンターで培ったデジタル技術を背景に、 職人の肌感で語られることが多かった鋳造を定量化することで、 経験年数に依存せずに質の高い鋳造ができることを証明。 業界に新たな進化を起こした。 2015年には産業用CTによる非破壊検査・測定を目的としたCT事業を開始。 さらに、 心臓カテーテルシミュレーター『HEARTROID』の販売でメディカル分野にも領域を拡げた。 2016年東京証券取引所マザーズに上場。
所在地:神奈川県横浜市港北区新横浜2-5-5住友不動産新横浜ビル1F
代表者:代表取締役社長兼CEO 渡邊大知
設立:1992年12月18日
資本金:782百万円
売上高:2,458百万円(2020年12月期)
従業員数:140名(2020年12月末)
事業内容:3Dプリンターおよび砂型鋳造による試作品、 各種部品・商品の製造、 販売
産業用CTの販売および検査・測定サービス
高度管理医療機器等の販売、 医療機器等の製造・製造販売
U R L: https://www.jmc-rp.co.jp/